ありふれてゆく時間がただ、
ふたりを乗せて運んでいく
写真の中のあの笑顔は、
こんな日が来ると知らなかったね
いつからだろう、
些細なことでケンカばかりしてきたね
思い遣りや、優しさや、
体温(ぬくもり)を置き去りにして
ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女
どちらのせいでもなく、
そばにいすぎただけのことで
戻れない...とわかっているのに、
もどかしいくらい弱気で
身勝手なぼくは、
君をまだ離せない
話しかけても上の空で、
慌てて咲かす作り笑顔
背中を向けたその瞬間、
またひとつ君が溜め息をつく
ぼくが君にあげられるもの
それはきっとただひとつ
しあわせとか、
約束じゃないなにか、
答えは自由
大好き、とか、愛してる、だとか
いとしいあの響きが
色褪せた言の葉に変わる
その代わりに隠してた言葉
声には出せないさよなら
明日(あす)の朝目覚めた時、
残してくから
まだ暖かいベッドと裏腹に
体温のない冷え切った胸騒ぎがぼくの心からぶら下がり
あの日あの時ほらもしもあぁしてたらとか
思い出は後悔に姿変えるジョーカー
君のキーケースと心のスペースから出てくから
You go your way
ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女
その心の中には、
ぼくの知らない誰かがいる
仕方ない...とあきらめてみても、
込み上げる悔し涙が
止まらない
ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女
もうすぐなにもかもが
想い出の花びらに変わり、
開けたドアに流れ込む風が、
すべてを連れ去り舞い散る
鮮やかに...
これがぼくの
アイノカタチだ