危言危行の戒律 道聴塗説ばかりの祭祀に
感傷の詩歌じゃ 少年は救えなかった
孤陋寡聞の対立その鐘を鳴らした首謀者は
天道に蓋をして 劇場に火を放っていた
人心はクラックされた
僕らに残された正義とは何だろう
戻れないよ 戻せないよ これが僕ら選んだ世界
譲れないよ この願いだけは 命を繋ぐから
わからないよわからないよ 僕らどうして壊してまで
手にしたいの正しさを測るスケールなど無いのに
全部を薙ぎ払うほど木霊する旗を翳した
僕らの掲げるパンスペルミア
万有内在神論の遍在 形骸化した全能のパラドックス
酸化した思想の分け前を 天使は容易く奪った
右往左往の終幕草臥れてしまった祈祷師は
血迷った面をして 白兵を振り回していた
人倫の命日に 僕らが息をする意味とは何だろう
戻れないよ 戻せないよ これが僕ら選んだ世界
この手さえも 汚れていくならその瞳で受け止めて
この時代をこの未来をそれが煤けた影であれ
仕方ないと 顔を背けるつもりなどないから
揺るがないよ 揺るがないよ これが僕ら選んだ世界
譲れないよ この願いだけは 命を繋ぐから
叶わないと届かないと僕ら声を殺してまで
命拾いの 一芝居見せる 所以など無いだろ
全部を薙ぎ払うほど木霊する旗を翳した
いつかの泣きじゃくった除け者の僕らは
間違っちゃいなかった
翻すのは他でもないこの手次第だ
僕らの掲げるパンスペルミア